運命の巻戻士

作品情報

作品名	運命の巻戻士
原作	木村　風太
漫画	木村　風太
掲載誌	月間コロコロコミック
単行本	2巻

世界一わかりやすくて熱いループ漫画！　悲運の死を遂げた人々を救う組織、時空警察特殊機動隊、通称「巻戻士」！彼らの武器は右眼に埋め込まれたタイムマシン「リトライアイ」！事件を解決するまで何十回、何百回、何千回と時を巻き戻す！　コロコロ４５年の歴史上初のループ漫画、必見！

小学館より引用

全年齢版タイムループ漫画

「運命の巻戻士」は、いわゆるタイムループと言われるジャンルの漫画です。タイムループものと言えば、「ひぐらしのなく頃に」「シュタインズ・ゲート」「東京卍リベンジャーズ」「Re:ゼロから始める異世界生活」をはじめ、多くの漫画が取り扱っているジャンルです。しかし、大抵の作品には、タイムループに至る過程で死や、暴力表現などが大なり小なり織り込まれてしまいます。

「運命の巻戻士」もタイムループ、人の死を何度も繰り返しますが、流石はコロコロ漫画です。死亡シーンやエグイシーンは、極力絵で描写されないようになっています。（拳銃で撃ち殺されるシーンは、銃声のみ描写など）

「コロコロ漫画」と甘くみてはいけない！

先述した通り、今作は「絵」ではショッキングなシーン等は描写されていませんが、実際ストーリー上では子どもから大人まで何度も殺人事件に巻き込まれたり、事故で亡くなっています。

子どもが楽しめるように創意工夫をされている今作ですが、そのコミカルな表現の裏にある壮絶な展開は、大人が読んでも充分に楽しめるものとなっています。

好感の持てる主人公

死ぬ運命となっている人は、死を回避する行動をとってもなかなか死ぬ事からは逃れられません。（場合によって死因は変わりますが・・・）また、タイムループを繰り返しても、基本的にクロノ以外の人間は記憶がリセットされる為、クロノだけが人が死ぬ様を繰り返し経験する事となります。

こういった孤独な戦いの中では、正気を保てなくなったり、外法を用いて解決しようとするキャラクターが多いです。しかし、クロノは精神の摩耗はあれど、人として正しい方法で人の命を救う事を信条としており、素直に応援したくなるキャラクターとなっています。

さいごに

コロコロで読み切り作品として登場し、圧倒的なアンケート人気で連載に至ったこの作品。内容もさることながら話題性もバッチリなので、連載が続けばアニメ化もするんじゃないかな。と勝手に予想しています。子ども向けだからと敬遠せずに、一度手にとってみてはいかがでしょうか？

それではまた！！