作品情報
作品名 | 檻の中のソリスト |
作者 | 森屋シロ |
掲載誌 | ジャンプ+ →作品ページ← |
巻数 | 全3巻 |
あらすじ
あらゆる犯罪者が集められる監獄。決して脱出できないといわれたその檻は”街”と言われるまで膨れ上がった。そんな厳しい雪の街で生まれ住む幼い姉と弟。その運命は…?希望と戦いの物語が始まる
少年ジャンプ+ より引用
どんな作品?
一言で表すなら美しき姉弟愛。
姉のクロエは犯罪者が集められる監獄で生まれ育ち、両親が出て行ってしまったために弟のロックを一人で育てていた。
姉が口ずさむ音楽に合わせて踊っている姿を見るのが好きな弟のロックはまだ生まれて数か月の赤ん坊である。
そんな二人が住む部屋の横には戦争犯罪者の3人組。
彼らは祖国に残した家族のために日々労働しながらも脱獄を計画していた。
そんな彼らの中の一人、ロス・サントベルクは隣から聞こえる赤ん坊の声にわが子を思い出し支給される食糧を姉弟に分け与えていた。
互いに顔を見知ったわけではないがそれでも両者互いを気にかけており、クロエはロックが鳴きだしたらすぐにあやし、サントベルクはほかの二人に「よその家に関わるのはよくない」と諭されながらも支援を続けていた。
ある雪の日、3人組はついに脱獄を実行しようとする。クロエたちの部屋の前で自分だけが脱獄することを贖罪するが、その雰囲気を察したクロエはロックと二人で生きていくことを覚悟する。
巨大な壁をあらかじめ用意していたロープで登り終えたサントベルクだが、自分が登ってきたロープが引っ張られることに気づく。
まさかとは思い引っ張るとそこにはロックを背負い必死にロープを上るクロエの姿があった。手がかじかむ極寒の中もう少しのところでロープから手が離れてしまうクロエを急いで掴むがその際に物音を立ててしまい、監視ロボットに気づかれてしまう。
ロボットに狙撃され抱っこ紐の金具が壊れたことで落ちそうになるロック。なんとかロックをくるんでいた布を掴むが弾丸はクロエの腕にも被弾する。それでも決してロックを離さないクロエ。しかし、無情にも銃弾が布を割きロックは雪の降りしきる中落ちて行ってしまう。ロックを助けようと手を伸ばすクロエだがなんとしてもクロエだけは助けようと銃撃の雨の中サントベルクはクロエを抱えなんとか脱獄に成功する。
「あの子(ロック)が大きくなるまで守る」という思いを汲み、サントベルクはクロエを育てることを決意する。
生死不明の弟を探す物語
姉が弟を探すというのが本作において主たる目的になります。
サントベルクは仲間からは大佐と呼ばれることから武力においてとても優秀な人物であり、クロエの弟への悲愴なまでの愛情を感じて、この犯罪者たちがはびこる街で生き抜くだけの力を与えます。
もともとは臆病な性格のクロエですが、こと弟のため、姉として動くとき何よりも強くなれるとサントベルクは言い、実際に彼女は弟のためになら自らが死地へ赴くことも厭わないという雰囲気を出しています。
そもそも犯罪者の街にいるのでどこへ行こうと女性が一人で歩き回るという時点で危険極まりない、という点においてもこの作品のハラハラさせてくれるところですよね。
最後に
書こうと思えば思うほどネタバレにしかならないので今回は短いものになってしまいましたが、きょうだい愛っていいですよね…!
姉が弟を探すといえば真っ先に思い浮かんだのがクロノクルセイドですが
あれは悲しくもハッピーエンドで良い物語でした (´;ω;`)ブワッ
本作では表現的にハッピーエンドで終えているので個人的にはすっきりするものでした!
この手の作品で最後にみんなで写る集合写真とかあるとまさに【 (´;ω;`)ブワッ】となってしまうので使いどころを間違えるとただの遺影ですが、過去を振り返るシーンなんかに使われたら涙腺崩壊ですね!
きょうだいの作品と言えば「タッチ」や「鋼の錬金術師」など有名作品は多数ありますが姉が弟を、という作品は探そうとするとほんと恋愛ものばっかりでなかなか見つけづらいんですよね…。
悪くはないんですよ?
ただ姉がいる身からするとやはり受け入れがたいものがあるというか何というか…
最近ジャンプ+掲載作品しか挙げてないように思いますが
本当にただの偶然ですね。
次はどんな漫画読もうかなぁ…。
暦の上では秋なのでそろそろ活字を取り込んでもいいかもしれません!
ではでは今回はこれくらいで( ゚д゚)ノシ サラバジャー
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