作品情報
作品名 | シグナル100 |
作者 | 作者 宮月 新 作画 近藤しぐれ |
掲載誌 | ヤングアニマル |
単行本 | 1巻〜4巻 |
歩く、食べる、笑う、泣く。そんな、当たり前の「自由」が「死」につながる…100の「自殺暗示催眠」を掛けられた高校生たちの、絶望デスゲームが始まる!!!!
Amazonより引用
どんな漫画?
「スマホを使用する」「ノックをする」など、今まで何の制限もなく行なっていた行動を突如制限された学生達。その制限(シグナル)は合計100個あり、どれか1つでも破ると即座に自殺する催眠「シグナル100」にかかった学生達の惨劇を描いた作品となっています。
最後まで地獄の愛憎模様たっぷり!!
シグナルに抵触し、バッタバッタと自殺していく生徒達は、あらゆる方法で死に方大喜利を見せてくれます。その阿鼻叫喚っぷりもさる事ながら、催眠を解除する条件が自分以外の生徒全員の死というダメ押しのクソゲーっぷりも絶望感マシマシで良きです。
右往左往して死んでいく者、仲間と協力して催眠からの脱却を試みる者、自分以外のクラスメイトを殺害して生き残ろうとする者など、生徒たちの行動もまたカオスで、救いの無さに拍車をかけています。
また、話の主軸は生徒なのだが、ひっそりと教師も事件に巻き込まれています。本来、生徒を守るべき教師すらシグナルで支配され、生徒に牙を剥くという展開も素敵です。
頭脳戦も・・・!!
前述した通り、自分以外の人間を皆殺しにして生き残りを目論む生徒もおり、言葉巧みにシグナルに抵触させ、次々とクラスメイトを自殺に追い込んでいきます。罠に引っかかった生徒は文句を言う間もなく死んでいって悲惨極まりないです。
また、「クラスメイト15人以上で指をさされたら自殺」などのシグナルのおかげで、グループによる知能戦や心理戦要素も味わえます。
捻くれたシグナル
生徒達はシグナルが全く分からないので、恐怖で歩くことすらままならない様子でした。トイレに行くと死ぬかもしれない。という恐怖心につけ込んで、あえて「失禁すれば自殺」というシグナルが入っていたり、「性器に触れると自殺」など、追い詰められた生徒達の行動を見越した、とてつもなく意地の悪いものとなっております。
また、作中で発覚していくシグナルには、「ゴキブリを握り潰す」など、どんな状況でもこんな事はしないだろ。といったシグナルも含まれています。こういったシグナルが数個あるだけで、いよいよ生徒達にはシグナルが予測ができない。という制作者の底意地の悪さが全開です。
さいごに
「1000年に1人の美女」でおなじみ、橋本環奈さん主演で実写映画化しています。こちらは、原作の絶望感や重苦しさを極力排除し、学生の自殺方法のバリエーション大喜利を最大限に活かしたエンタメに徹しています。こちらも何も考えずにボサッと見れるのでまた違った方向でおススメです。
気になった方は一度手に取ってみてください。
それではまた!!