漫画

【ネタバレなし】Dreams

作品情報

作品名Dreams
原作七三太郎
作画川三番地
掲載誌週刊少年マガジン→マガジンSpecial
単行本全71巻

あらすじ

主人公、久里武志は野球の才能を持ちながら、タバコを吸い、髪の毛は茶髪で、切れると殴りかかる不良少年。中学時代までに6つのチームを渡り歩いた上、4チームが出場停止、2チームが解散に追い込まれた。試合でもしばしば序盤に退場、もしくは没収試合に至るなど関係者からは使い物にならない投手像を抱かれていた。いくつもの名門校のセレクションで蹴られ、流れ流れ着いた夢の島高校で最後のチャンスをかけることとなる。そして、面接中に監督の工藤を殴るも何とか条件つきで合格した。その条件とは、監督の家で一緒に暮らすことだった。そんな工藤は名門・東陽で監督を務めたこともある男。始業式、久里は紅白戦に登板。しかし、そこには規律と常識を重んじる部長の嫌がらせが待っていた。久里は数々の苦難を乗り越え、南東京大会、甲子園で大暴れをする。非常識野球が、全国に旋風を巻き起こす。 

Wikipediaより

※セレクションとは選手が高校へ赴き、試験を受けてスポーツ推薦枠で入学すること

理論に基づいた野球漫画!

野球漫画といえばドカベンやキャプテン、昨今で言うならMAJORやダイヤのA、あだち充作品がすぐに名前があがるものかと思いますが、私まめ。は野球漫画といえばこの作品が真っ先に上がります
ベルヌーイの定理なんて普通聞かない言葉をこの漫画で覚えたりととにかく理論がすごい!

実際の野球選手の逸話を紹介しつつ進んでいくその解説には野球少年なら真似したくなるような情報ばかりがここぞとばかりに紹介されていきます!

とにかく主人公が魅せてくれる!

監督の工藤からは『野球に関しては清潔な男』と言われるくらいに全力でプレーする姿がカッコいい!

でもその全力さゆえに怠慢なプレーが許せず、間違った戦略なども自身の戦略をチームメイトに説くが理解されずに乱闘騒ぎになりチームを脱退させられたりとただ単にキレる不良とは違うところが久里の良いところなんです!

チームメイトたちも久里に感化される!?

粗暴で取っ付きにくいためにチームメイト達からは最初こそ嫌厭されていたが徐々にその実力を目の当たりにして一人また一人とチーム一丸となっていく姿が見ていて気持ちいいです!

最初は同級生から感化されますがキャプテンを始めとして徐々にチームメイトたちから認められていくのは少年漫画として熱いものがありますよね!

問題行動がヤバい!

あらすじには未成年でタバコを吸うなど現代作品としてはかなり尖ったことをしていますが、高校野球としてはこれまたマナーを問われるガムも作中では口にするシーンがあります。観客達からは久里は高校球児の中でもかなりの問題児として捉えられており、会場では夢の島高校の敗北、ひいては久里がこてんぱんにやられるのを楽しみにする観客も少なくありません。そんな中でも解説者が関係者から得た筋の通った理論を話したり、この漫画の特徴でもある実際の野球界での例をあげたりしてその行為の正当性を教えられます。

でもやっぱり見ていて異質に映るので受け入れ難いですねw

最後に

不良×野球=ROOKIESではありません!

血のにじむような努力をしてきたMAJORの茂野とは違い、Dreamsの久里は父親からの虐待と取れるほどの指導の末に得た力であり、その父親への思いから「欠陥品」とまで言われてしまった悲しい球児です

作品後半には甲子園で父親率いる私徳館高校との対戦もあり、九里の並々ならぬ練習量と貪欲さは見ていて自分も頑張らなくてはと奮起させてくれるものです

名作と言われる中にはなかなか名前の挙がらない作品ではありますが、私はこの作品を強くおススメします!


Dreams 1巻【電子書籍】[ 七三太朗 ]
ABOUT ME
まめ。
これまで読んだ なろう小説は100作品以上!! 学生時代にはライトノベルを多く読んでいました! 漫画ジャンルはラブコメ・スポーツも幅広く読みます。

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