作品情報
作品名 | 風光る |
原作 | 七三太郎 |
作画 | 川三番地 |
掲載誌 | 月刊少年マガジン |
単行本 | 全44巻 |
あらすじ
かつては甲子園にも出場する強豪だった多摩川高校野球部も、今や万年1回戦敗退の弱小校。
主人公・野中ゆたかはそんな多摩川高校野球部に在籍する補欠選手だが、野球選手の物まね(形態模写)が特技。そんな多摩川高校に、多摩川OBで甲子園に出場経験があり、東京六大学野球で三冠王を取り「神宮の星」と異名をとった経験を持つ君島監督が赴任して来た。君島監督はゆたかの才能に目をつけ、エースで4番という重役を任せる。そして、練習試合で強豪・千束高校に対して接戦に持ち込んだという自信から選手たちは甲子園行きを目標として掲げるようになる。楽しい部活動をめざそうとしていた君島は、甲子園を目指すということは辛いことも多いと念を押すが、選手たちはこれを承諾。
まず、君島は土台作りとして基礎トレーニングのみを選手たちに課す。特に3年生を中心に指導方法に不安を覚えた選手たちだったが、1時間ほどの実践練習で基礎トレーニングが自分たちの技量向上に役立っていることを実感すると、さらなるトレーニングに打ち込むのだった。
1回戦・尾山台高校、2回戦・目蒲高校をコールドゲームで下した多摩川高校野球部は3回戦の相手、昭文館高校を相手に精神的にも苦戦するが、試合中にも成長するゆたかを中心にして、南東京大会を勝ち登り、全国でも旋風を巻き起こす。
Wikipediaより
【風光る】というタイトルで検索するとおそらく
別冊少女コミックにて連載されていた
渡辺多恵子による新選組を題材として【風光る】がヒットしますが
今回紹介するのは野球漫画の【風光る】となっています。
ちなみに我が家にはどちらもありました。
平凡?いやいや非凡ですよ!
主人公は恵まれた体格とはとても言えないような小柄な少年、野中ゆたか。
彼は大の野球好きで姉曰く、野球中継を座ってみたことがないと言われるほど。
好きが高じて野球選手のモノマネをチームメイトに披露することもあり新たに赴任してきた君島監督の歓迎会でもそれを披露。
その芸の細かさを見た君島監督は名門:千束高校との練習試合を組み、そのスターティングメンバーにゆたかを4番ピッチャーで起用するのだが…
当時の有名選手たちが登場!?
連載期間が平成の時代であるため,その時代に活躍した選手たちが登場します!
野球に興味がある人ならイチロー選手の振り子打法や野茂選手のトルネード投法は一度は真似してみたことがありませんか?僕はあります(笑)
その真似をその選手になりきってまさに憑依させたかのようにグラウンドに立つゆたかの活躍は必見です!
器用な選手で両投両打が可能なので利き手が問題で再現できないということもないんです!
一人で球宴が開催される!?
有名選手のモノマネが複数できるならゆたか本人である限り選手交代扱いとはならないので、極端な話 一球ごとにモノマネを変えれば打者も対応が難しく攻略が至難になります。
それを可能にするのが本作の主人公!
両投ゆえに使用するグローブも左右両用の物で左右どちらの打者に対しても苦手を突くことができます!
Dreamsにはない、身の丈野球!
Dreamsの久里も努力の選手でその力が圧倒的なのに比べ、ゆたかはあくまで平凡な選手。
その平凡がモノマネによって非凡に変わるワクワクとそれに応えるようにチームメイトたちの士気あがっていく様はまさに高校野球らしさに溢れています!
また万年1回戦敗戦の弱小校が地道な練習によって1回戦をコールド勝ちする様は達成感があります!
最後に
作品自体は平成初期からの連載ですでに引退されている選手も登場しますが、語り継がれる球界の歴史を詳らかにしていくと思って一度手に取ってみてくださいね。