作品情報
作品名 | どうぶつの国 |
作者 | 雷句 誠 |
出版社 | 講談社 |
掲載時期 | 2009年~2013年 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン |
単行本 | 全14巻(53話) |
あらすじ
人間のいない惑星「どうぶつの国」で生活するタヌキ、モノコの前に、人間の赤ちゃんであるタロウザが現れた。タロウザはモノコを母として慕い、狸や他の草食動物達と生活し成長する。
種族(鳴き声)が違うと会話が出来ないこの世界で、全ての動物と会話のできるタロウザは、どう生きていくのか。また、タロウザ以外にも人間が現れて・・・!?
キャラクター紹介
タロウザ
人間のいないはずの「動物の国」に現れた人間の子ども。モノコを母として慕い、狸や他の草食動物達と生活し成長する。
種族(鳴き声)が違うと会話が出来ないこの世界で、全ての動物と会話ができる。しかし、その能力のせいで捕食される動物の苦しみも聞こえてしまい苦しい生活を送っていた。そんな苦しみから逃れるべく、タロウザは仲間たちと協力し、住みやすい環境を構築していく。
しかし、ある事件をきっかけにタロウザは弱肉強食の世界を変える事を決心する。
出典:どうぶつの国
コミックス1巻より
モノコ
どうぶつの国に現れたタロウザを見つけたメスのタヌキ。臆病な性格で、何かと怯えるし何かと泣く。しかし、生きる気力を失っていたタロウザを救うため命がけで奔走する。その後は他の動物の手助けを受けながら、母親としてタロウザを育てる。
出典:どうぶつの国
コミックス1巻より
おすすめポイント
①考えさせられるテーマ
弱肉強食とは、生きるとは何か。という難しいテーマの作品なので、自分ならどう行動するか。肉食動物と草食動物どっちが正しいか。など、深く考えさせられる作品です。それ故に少し重い展開もありますので、「金色のガッシュ!」より少し大人な話を見たい方には特におすすめです。
②物語の緩急がすごい
重いテーマに関わらず、さすが「金色のガッシュ!」の雷旬先生です。描写がコミカルで、読んでいてひどく落ち込むような気分になる事がほとんどありません。(無いとは言ってない)そして相変わらず、感動シーンでは、きっちり泣かしてきます。
③多種多様な動物が協力するアクション
前述のとおり、どうぶつの国においては違う種類の動物は鳴き声(言語)が違う為、会話ができません。しかし、全ての動物と会話のできるタロウザの指示を受ける事で、それぞれ動物の持つ特技を活かしたアクション(感覚の鋭い蛇や、上空から鳥に索敵をしてもらい、象やサイなどの大型動物で突破など)を繰り出し、様々な苦難を乗り越えていきます。
おわりに
壮大なテーマ故に、作中の時間もサクサク進んでいきます。「どうぶつの国」は全12巻ですが、その間にタロウザや他の人間の子も、赤子→少年→成年 と成長します。
様々なキャラクターが時間の経過で容姿だけでなく、立場や考え方も変わっていくいきます。そんな成長や変化も楽しめる作品となっています。
気になったら是非読んでみてください↓