作品情報
| 作品名 | 葬送のフリーレン |
| 原作 | 山田鐘人 |
| 作画 | アベツカサ |
| 掲載誌 | 少年週刊サンデー |
| 巻数 | 11巻 |
あらすじ
魔王を倒して王都に凱旋した勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンら勇者パーティー4人は、10年間もの旅路を終えて感慨にふけっていたが、1000年は軽く生きる長命種のエルフであるフリーレンにとって、その旅はきわめて短いものであった。そして、50年に一度降るという「半世紀（エーラ）流星」を見た4人は、次回もそれを見る約束を交わしてパーティーを解散する。
50年後、すっかり年老いたヒンメルと再会したフリーレンは、ハイターやアイゼンとも連れ立って再び流星群を観賞する。まもなくヒンメルは亡くなるが、彼の葬儀でフリーレンは自分がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙する。その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るためと魔法収集のために旅に出る。
それから20年後、フリーレンは老い先短いハイターを訪ねる。ハイターは魔導書の解読と戦災孤児のフェルンを弟子にすることをフリーレンに依頼。4年後、フリーレンは魔導書の解読を終え、フェルンは1人前の魔法使いとなる。ハイターを看取った2人は諸国を巡る旅に出る。
Wikipedia より引用
どんな作品？
物語は勇者ヒンメルのパーティが魔王を倒し平和が訪れたというところから始まります。
パーティメンバーの一人、エルフのフリーレンは魔法使いであり種族の特徴として長寿である。
それゆえに人とは違った時間の感覚を有しており、ヒンメルに軽い気持ちで預けた物も受け取りに行ったのはヒンメルがすっかりおじいさんになってしまった頃だったりします。
そんなフリーレンですが、勇者パーティに属しているからにはさぞかし魔法に造詣が深く、知略に長ける人物かと言えばそうではなく、むしろ魔法はそこそこにしか好きではなく、ダンジョンのトラップにも仲間の制止を振り切りひっかかりに行くというような残念エルフな一面も見せたりします。
そんな彼女は人の心の機微をわからないがために知ろうとする心境の変化とヒンメルたちと別れてからの旅で知り逢った人々たちとの心温まる物語がこの作品の良い所ですね。
絶賛アニメ放送中！
アニメが最近金曜ロードショーで2時間という長尺で放送され、てっきりヒンメルたちと魔王を倒すまでのいわゆる0話的な話かと思ってましたが、しっかりと漫画1話からの内容でしたね。
主に仲間たちと別れて趣味の魔法収集の旅に出るフリーレンですが、ふとヒンメルに預けたものを取りに行った際に仲間たちの老いを知り、生きている間に流星群がきれいに見える場所を教えるという最後の冒険に出ます。
その後ヒンメルが天寿を全うし、人が死ぬことと死んだ後にその人たちとのかかわりの大切さを知り、後悔するフリーレン。
ドワーフのアイゼンは人よりは長寿であるがもう一人のパーティメンバーの人族の僧侶ハイターのところへ墓参りに酒持参で立ち寄りますが、まだ存命。
こういうクスっと笑えるような話の中、ハイターと一緒に暮らす少女フェルンをどうにか一人でも生きていけるようにしたいハイターが考え付いたのは長寿のフリーレンに託すこと。
しかし、旅に危険はつきものでそんな旅に同行できるようにフリーレンに魔法を教えてほしいと考えるハイター。
しかしそんなことを直球で伝えても断られるのはわかっているのでフリーレンには魔導書の解読を依頼し、その滞在している期間にフェルンに魔法を教えてほしいと目的をうまく隠すハイター。
フェルンもハイターから一人前の魔法使いの基準として対岸の岩を魔法で打ち抜くことを課されており、ハイターの先が長くないことを知っているために必死に魔法の修業をするフェルンの焦り。
こんなやりとりがあってハイターから託されたフェルンとフリーレンが旅立つまでは涙なくては読めないとてもいい導入となっています。
最後に
最近は休載が多めの葬送のフリーレン。
アニメ化されたことで本誌掲載も合わせてしたいんでしょうが
原作者、作画者の先生方は無理せずに執筆してほしいですね…
ファンとしては未完のまま打ち切りになってしまうのが一番悲しいですから…。
現在の連載的にはフリーレンが過去にタイムスリップしている話に入っているので語られなかった勇者パーティでの日々が垣間見えるとなると、ヒンメル達との時間を大切にすればよかったと後悔するフリーレンにとってどのように関わっていくのか。
サンデーの看板漫画となっている作品だけになかなかプレッシャーのかかるところでしょうから連載再開をせっつくんじゃなくて楽しみに待つくらいのスタイルでいきたいですね！
SNSが普及しているからこそ、どうしても人の意見が目に見えてしまうからこそ難しいかもしれませんが…
余談が多くなりそうなので
今回はこれくらいで( ﾟдﾟ)ﾉｼ ｻﾗﾊﾞｼﾞｬｰ
